ストレージプールのストライプ幅を設定する
Xsan
では、ストレージプールのストライプ幅とボリュームのブロック割り当てサイズの両方を
使用して、データをボリュームに書き込む方法が決定されます。ほとんどの
SAN
では、ストレー
ジプールのストライプ幅およびボリュームのブロック割り当てサイズのデフォルト値を使用す
ると、良好なパフォーマンスが得られます。ただし、場合によっては、これらのデフォルト値を
特定のアプリケーションに合うように調節することで、読み出しおよび書き込みのパフォーマン
スを改善できることがあります。
ストレージプールのストライプ幅とは、次の
LUN
に移動する前にプール内の
1
つの
LUN
に書き
込まれるファイル割り当てブロックの数のことです。適切なストライプ幅を選択するには、
3
つ
の要素を考慮する必要があります:
Â
Mac
OS
X
および
Mac
OS
X Server
のデータ転送サイズ
1 MB
Â
ストレージプール内の
LUN
の数
Â
ボリュームを使用する重要なアプリケーションによって読み出しおよび書き込みされるデー
タブロックのサイズ(ボリュームのブロック割り当てサイズで影響を受けるため)
これらの値を確認した上で、次の式を使用してストライプ幅を選択します:
ストライプ幅=(転送サイズ/
LUN
数)/ブロック割り当てサイズ
この式では、ストライプ幅はブロック単位、転送サイズとブロック割り当てサイズはバイト単位
になります。
たとえば、
「
Final Cut Pro
」などのアプリケーションを使用していて、
4
つの
LUN
で構成される
ストレージプールで大きいビデオデータを読み書きする場合は、ブロック割り当てサイズを
256
KB
にし、上記の式を使ってストライプ幅を
1
ブロックに設定します。これにより、ビデオ用ス
トレージプールの各
LUN
に順番に、
256 KB
ずつデータが書き込まれます。
ストレージプールのストライプ幅を設定するには:
m
ストライプ幅は、ボリュームの作成時に設定する必要があります。既存のボリュームでは変更で
きません。ストライプ幅を設定するには、設定アシスタントでボリュームを作成するときに、
「ボ
リュームのアフィニティを構成」パネルで「アフィニティタグ」リストの下にある「設定」ボタ
ンをクリックします。
第
4
章
SAN
ストレージを管理する
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