の計画を立てる
既存の
Xsan SAN
にストレージを追加するのは簡単ですが、
SAN
を設定した後で構成し直すの
は簡単ではありません。このため、設定を行う前に
SAN
およびそのストレージのレイアウトと
編成を計画しておくことは重要です。
Xsan SAN
は以下のコンポーネントで構成されます:
Â
ストレージ装置(
RAID
システム)
Â
LUN
(
SCSI
論理ユニット番号、通常は
RAID
アレイ)
Â
ストレージプール(
LUN
のグループ)
Â
アフィニティタグ(同等のパフォーマンスおよびデータ保護を提供するストレージプールを識
別するタグ)
Â
ボリューム(ユーザに表示されるストレージプールのグループ)
Â
クライアント(ボリュームを使用するコンピュータ)
Â
コントローラ(ボリュームのメタデータを管理するコンピュータ)
Â
ボリュームのメタデータの交換に使用する
Ethernet
ネットワーク
Â
ボリュームとの間でデータの転送に使用するファイバーチャネル・ ネットワーク
SAN
を設定しようとする前に、これらのコンポーネントの編成方法を決める必要があります。時
間を取って、
SAN
ユーザおよび
SAN
管理者の必要を満たすように、使用可能なハードウェアを
RAID
アレイ、ボリューム、クライアントコンピュータ、 およびメタデータコントローラに編成
する図または表を作成してください。ボリュームの使用目的に応じたプリセットのボリュームタ
イプを使って各ボリュームを設定する場合は、ストレージプールおよびアフィニティタグについ
て計画を立てる必要はありません。
28
第
2
章
ストレージ・エリア・ネットワークの計画を立てる
計画を準備するための質問
計画を立てるときには、次の質問について検討してください:
Â
どれくらいのストレージが必要ですか?
Â
使用可能なストレージをどのようにユーザに提供しますか?
Â
ユーザのワークフローに最適なストレージの編成はどのようなものですか?
Â
ユーザはどの程度のパフォーマンスを必要としますか?
Â
高可用性はどれほど重要ですか?
Â
セキュリティ要件はどのようなものですか?
上記の質問に対する答えは、以下の点を決めるのに役立ちます:
Â
RAID
アレイにどの
RAID
方式を使用しますか?
Â
必要な
SAN
ボリュームの数はいくつですか?
Â
個々のボリュームをどのように編成する必要がありますか?
Â
各ボリュームにどのプリセットのボリュームタイプを選択できますか?
Â
各アフィニティタグにどの
LUN
を割り当てる必要がありますか?
Â
各ボリュームへのアクセス権を保持するのはどのクライアント、ユーザ、およびグループ
ですか?
Â
メタデータコントローラとして動作するのはどのコンピュータですか?
Â
スタンバイ・メタデータ・コントローラは必要ですか?
Â
メタデータコントローラをクライアントとしても使用しますか?
Â
ファイルシステムのメタデータとジャーナルデータの保存場所をカスタマイズする必要があ
りますか?
Â
ボリュームの割り当て方式を調整する必要がありますか?
Â
Ethernet
ネットワークはどのように構成しますか?
上記の質問に対する答えから適切な
SAN
設計を導き出すため、 以降のページに記載されている
考慮事項とガイドラインを検討してください。