ボリュームおよびストレージプールの設定を表示または変更する(
cvadmin
)
Xsan
ボリュームに関する状況確認および設定作業を行うときは、
cvadmin
ツールを使用します。
詳しくは、
cvadmin
のマニュアルページを参照するか(
man
で表示)、次のように入力してくだ
さい:
$ sudo cvadmin -e help
インタラクティブモードにするには:
$ sudo cvadmin
ファイルからコマンドを実行するには:
$ sudo cvadmin [-H
host
] [-F
volume
] -f
cmdfile
ツール
説明
cvadmin
ボリュームおよびストレージプールの設定を表示または変更します
(
121
ページ)
cvaffinity
アフィニティタグを手動で操作します(
124
ページ)
cvcp
ファイルまたはフォルダをコピーします(
124
ページ)
cvfsck
ボリュームを確認または修復します(
125
ページ)
cvlabel
LUN
を表示、ラベル設定、および初期化します(
126
ページ)
cvmkdir
フォルダを作成し、アフィニティを割り当てます(
127
ページ)
cvmkfile
ファイルを作成して、事前に割り当てます(
127
ページ)
cvmkfs
ボリュームを初期化します(
128
ページ)
cvupdatefs
ボリュームの設定の変更を適用します(
128
ページ)
snfsdefrag
ボリュームをデフラグする(
128
ページ)
xsanctl
Xsan
ボリュームをマウントまたはマウント解除します(
130
ページ)
122
付録
B
コマンドラインを使用する
1
つのコマンドを実行してシェルプロンプトに戻るには:
$ sudo cvadmin [-H
host
] [-F
volume
] -e
["]
command
[
cmdparam
..."]
次の表に、
cvadmin
ツールで使用可能なコマンドを示します。
cvadmin
コマンド
パラメータ
説明
-H
host
ボリュームを管理するメタデータコントローラ。指定されていない場合は
ローカルコンピュータとみなされます。
host
–
ログイン先以外のメタデータコントローラの
IP
アドレスまたは
DNS
名。
-F
volume
cvadmin
で有効にする(つまり「選択する」)ボリューム。
volume
– Xsan
ボリュームの名前
-f
cmdfile
指定されたファイルからコマンドを読み出します。
cmdfile
–
cvadmin
コマンドを含むテキストファイルの名前
-e
command
指定されたコマンドを実行してシェルプロンプトに戻ります。このパラ
メータが設定されていない場合、
cvadmin
はプロンプト
Xsanadmin>
を使用したインタラクティブモードで実行を継続します。コマンドにパラ
メータ(
cmdparam
)を含める場合は、コマンドおよびそのパラメータ
を引用符で囲みます。使用可能なコマンドは、この後の「
cvadmin
コマン
ド」でリストされています。
cmdparam
コマンドに必須の値。
cvadmin
コマンド
説明
activate
[
volume
|
index
]
対話的に操作する「有効な」ボリュームを選択します。
volume
–
ボリュームの名前
index
–
数字で表されるボリュームの
ID
(これらのリストを表示するに
は、パラメータを設定しないで
cvadmin select
コマンドを使用しま
す)
disks [refresh]
LUN
をリスト表示します。
down
pool
ストレージプールへのすべてのアクセスを拒否します。
pool
–
現在有効なボリューム内のストレージプールの名前
fail (
volume
|
index
)
ボリュームがスタンバイコントローラに切り替わるようにします。
volume
–
ボリュームの名前
index
–
数字で表されるボリュームの
ID
(これらのリストを表示するに
は、パラメータを設定しないで
cvadmin select
コマンドを使用しま
す)
filelocks [yes|no]
ファイルおよびレコードのロックを許可または拒否します。現在のロック
の設定を確認するには、パラメータを指定しないでこのコマンドを使用し
ます。
multipath
pool
(rotate|static)
Xsan
でストレージプールへの複数のパスを使用する方法を指定します。
pool
–
現在有効なボリューム内のストレージプールの名前
paths
使用可能な
LUN
をリスト表示します。
quit
cvadmin
を終了します。
付録
B
コマンドラインを使用する
123
quotas [yes|no]
有効な(選択された)ボリュームに対するクオータを有効または無効にし
ます。現在のクオータの設定を確認するには、パラメータを指定しないで
このコマンドを使用します。
quotas get (user|group)
name
ユーザまたはグループに関する現在のクオータ情報を表示します。
name
–
ユーザまたはグループの名前
quotas set (user|group)
name
hard
soft
grace
ユーザ名またはグループ名に対するクオータを設定します。
name
–
ユーザまたはグループの名前
hard
–
ハードクオータ(バイト)
soft
–
ソフトクオータ(バイト)
grace
–
猶予期間(分)
quotacheck
有効なボリュームのクオータ情報を再計算します。
repquota
「
/Library/Filesystems/Xsan/data/
volume」にクオータのレポートファイ
ルを生成します:
quota_report.txt –
テキストファイル
quota_report.csv –
カンマ区切りファイル
quota_regen.in –
別のメタデータコントローラ上で同一のクオータを設
定する
cvadmin
コマンド。このコマンドを実行するには
cvadmin -f
を使用します。
repof
有効なボリューム上で開いているファイルのレポートをファイル
「
/Library/Filesystems/Xsan/data/
volume
/open_file_report.txt
」に作成
します。
select [
volume
]
操作する「有効な」ボリュームを選択します。インタラクティブモードの
コマンドプロンプトの前に、現在有効なボリュームの名前が次のように表
示されます:
Xsanadmin (Vol1) >
動作しているボリュームのリストを表示するには、
volume
パラメータを
省略します。
volume
– Xsan
ボリュームの名前
show [
pool
] [long]
有効なボリュームのストレージプール情報をリスト表示します。
pool
–
現在有効なボリューム内のストレージプールの名前
start
volume
[on]
[
controller
]
ボリュームの構成ファイル(
「
/Library/Filesystems/Xsan/config/
volume
.cfg
」)の情報に基づいて、ボリュームを開始します。
volume
– Xsan
ボリュームの名前
controller
–
ボリュームの
FSM
プロセスを開始するメタデータコント
ローラのアドレス
stat
有効なボリュームに関する情報を表示します。
stop
volume
ボリュームおよびすべてのメタデータコントローラ上にあるそのボリュー
ムの
FSM
プロセスを停止します。
up
pool
指定されたストレージプールへのアクセスを許可します。
pool
–
現在有効なボリューム内のストレージプールの名前
who
有効なボリュームのクライアント情報を表示します。
cvadmin
コマンド
説明
124
付録
B
コマンドラインを使用する